2008年11月4日火曜日

体育の授業?

どうもPC隊員(なかば干され気味)兼、日本語教師(授業に生徒が来ないこと多い)兼、股関節の筋が痛い私です。

都市部はちゃんとしてるらしいけど、この学校の先生は体育をちゃんとやりません。

 一週間のコマ数はだいたい12から15くらい。授業ではなにをするのかというとまず整列する。並んで走る。

 ここまでがきちんとできていないと「しばらく立ってろ」みたいなこと言われて放っておかれたり、走り直しさせられた後、週3回のうち1回はなんかしらのちょっとした運動をする。 
 例えば体操(ラジオ体操みたいなの)、ボールつき(ただ足元でボールつくだけ)、サッカー(7~8人が円になってパスしあう)、バスケ(サッカーと同じようにボール投げ合うだけ)などをする。
 残りの2回は自由活動。要するに好きなことして遊んでいるだけ。 道具は自由に使わせてもらえないのでゴムとびとかバスケとかバレーボールみたいなことしてる。
 しかも、やりたくない子は座っておしゃべりや虫探ししてる ・・・もはや体育ですらない 先生はというと電話していたり、たばこ吸っていたりするだけで、別に何も指導しない。


なにせ「自由」活動だから。


 これは・・・授業?
 
 これは・・・教育?

 体育の先生はなんだかんだ管理職からいろんな仕事を頼まれることが多い(らしい)けど、空いた時間(ほぼ空いてる)はネットでトランプゲームしてるし、授業の準備なんてしない。
 指導案は毎回書いてるみたいだけど、あれにはいったいどんな指導目標が書いてあるのだろうか・・・ 何より、どうやって成績つけるんだろう・・・・

彼らは自分たちの指導に妙に自信を持っているし、以前自分が体育の授業ならできるって言ったら「お前の専門はなんだ?おれはこれができるぞ」って言ってたけど、どうせ何も教えないんだもん。バスケの経験が10年あったって、ドリブル練習やパス練習もしないんだから意味ない。

確かに日本の体育だって見方によれば「子供の普段の遊びを体育の時間にやっているだけ」っぽい運動もあるけど、それでも、それなりに目的や身につけさせたい狙いや目標ってものがある。

  しかも、音楽の先生は今3人で、美術は1人(自分含まず)しかいないのに、体育は6人もいる。
どうしたものか、このあり方。美術や音楽、体育の情操教育の問題は途上国ならどこでもあるものだけど、現実は本当に厳しいなあと思う。

 でも、カンボジアだかどこかではひたすら行進するだけとかラジオ体操して終わりみたいな授業するところもあるみたいだから、子どもたちが「遊ぶ」時間があるだけマシなのかも。 最後に中国の名誉のために補足。国語、英語、算数の先生は結構忙しくてコマ数も多い。何せ授業の準備とかノートや宿題の添削があるから。 そして、給料も違う。彼らはかなり黙々と仕事してます。そして、英語の授業は絶対に日本よりレベル高い。
5年生が日本の中学1年か2年レベルの英語やってるし、なるべく英語で授業する。これらはなかなかはすごいと思ったので今度紹介します。

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