2008年11月8日土曜日

当番活動

この学校では毎週当番のクラスがあります。
何の当番かというと朝や帰りはもちろん、休み時間のたびに学校内のあちこちに立って、先生が通るたびにあいさつをする当番。
たとえば朝校門の前を通ると彼らは手をあげて中国式の敬礼のポーズをとり、
「老师早上好,祝你工作顺利!」(先生お早うございます。お仕事が順調でありますように!)
などという。
いや、お仕事がうまくいくかどうかは君たち次第だし、君たち相手の仕事なのに君たちに励まされても・・・

中国は教科担任制だから?授業終了後、「先生さようなら」ということがあるが、
時々最後に「老师辛苦了!」(先生お疲れさまでした!)
と言うのが一番ウケる。お疲れさまって・・・・(笑)

帰りには「老师再见,请慢走。」(先生さようなら、お気をつけて!、またはごゆっくり!)
なんて言ってくる。

そういう彼らは確かめもせずに大通りに飛び出したり、大通りでドリブルしていてボールを追いかけて急に車の前に飛び出したりする。
よっぽど「そちらこそ気をつけて」と言ってやりたい。

あいさつをする時、決まって彼らはその人が目の前を通る瞬間を見計らって言うので彼らが言い終わったときにはもう自分は通り過ぎてしまっていて挨拶を返すにはわざわざ振り返らなくてはいけない。
ほとんどの先生たちは全然気にしてないというか返事なんかしてあげないのだけど、黙っているのは気持ち悪いので自分は先に言うようにしている。
すると彼らはかえって自分たちのタイミングを逃すらしく、挨拶が言えなくなってあたふたするときがあるのが面白い。
日本語を教えている子が当番だと、たまに「サヨナラ」と言ってくるのでうれしい。

また、掃除については金曜の一斉清掃の時間に皆でする以外に、クラスの各班が当番制で時間や場所をきめて掃除をしている。当番の日は自分の家からほうきとちりとりを持ってきて、ゴミを拾ったり砂やほこりを掃いたりしてがんばっている。

でも、せっかく掃除してもそのほうきを持っている子でさえ、学校の隣で買い食いしては、その袋をぽいっとその辺に捨ててしまう。なんならそのほうきでもう一回集めたらどうかと思う。

先生たちも子どもに自分たちの事務室を掃除させたり、自分で拾わずにゴミを拾わせたりするし自分たちが遊んでいて転がって行ったボールを取りに行かせたりしているので、なんか子どもを使って当たり前というか、教師の絶対的権威が存在するんだなあと思う。

まあおそらく北京の学校なんかはもっと違うんだろうけど、先生の権威がなくなった日本の学校を考えるとはるかにやりやすくていいなあと思うが、権威をはき違えている人も多いのが残念。

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