2008年9月19日金曜日

中国について考える

サモハンたち季節労働者がいなくなった。

単純に自分の生活だけ考えていけば、静かになって結構うれしいのだが 彼らのことを考えるとすごく複雑だ。

安定した収入・仕事・生活が得られないということは本当にかわいそうだと思うし、またそういった生活をせざるをえない中国の貧富の差にいらだちを覚える。

中国の都市部北京や上海などは物価がとても高く、農村はその1/3とか 1/4の収入で生活しているところも多い。
生活は大きな差があり、でも金利は都市部の金利と同じ。生活苦から金利についてよく分からないままに借金をしてしまい、とてつもない金利に返済不能になって自己破産する人民も多いという。

これまでのオリンピック景気と安い人件費は、都市部においてサモハン達のような地方からの出稼ぎ労働者をやとうことで安価な労働力を確保して保たれていた。(日本でも契約社員や日雇い労働者問題など非正規雇用問題があるから同じことだが。)

今後この景気が急速に失速することは間違いないとみている。
オリンピックが終わり、2年後の上海万博終了に向けて中国の景気はこれからどんどん下降していくだろう。

大都市で地下鉄や高層ビルが次々に建てられていく一方で、農村には仕事がなく生活に困窮している人々があふれている。

貧困に耐えかねた人民による暴動が頻発していることも報道規制されていて多くは報道されないが、みな知っている。

今後バブルがはじけて長期不景気に陥った時、中国の体制はどうなるのだろう。彼らの生活はどうなるのだろうか。

今、元の通貨価値が一気に跳ね上がる可能性を考え、中国人の中にも預金を外貨にしたり、体制崩壊に備えて国籍を海外に移して国内に住み、自分の資産を没収されないようにしている人も増えているという話だ。

文化大革命のときにひどい目にあった人たちはもうこりごりだと思っているのだろう。

このカウントダウンがいつ0になるのか、その時どうなるのかは分からないが、すくなくともサモハンたちのような人々がきちんと生活できるように農村を含めた「人民全体」の生活をよくできるようにしてほしいし、JICAのような組織の協力がその助けになれたらいいと思う。

どこかの新聞の社説のようになってしまった。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

我が業界も必死に、中国値段と対決中です・・・が、勝てる気がいたしません。

国際競争力を高めるためには、日本の賃金を下げなきゃ、戦えません!が、もう限界ですよ~~~~~~

yujisan さんのコメント...

これ以上下げられたら、みんな会社辞めちゃいそうですね。いや、次が見つからないか。
日本が生き残るには、お金では中国やフィリピンには勝てませんね。なんせ第1次、第2次産業の平均月収は1万5000円とか2万円ですから。10分の1の人件費に勝とうというのがどだい無理。

勝つにはひとつ、技術力と品質これしかありません。競争の分野をシフトしてなおかつ人的資源を作ることにお金をかけなければ日本は衰退していくだろうと考えています。

でも、まどちちさん、がんばってください。絶対中国の品質には勝っていますから!!