その名の通り喜びの酒、つまり結婚式で飲むお酒の事。
昨日は中国にきて初めて結婚式に参加しました。 お互いに漢族なので、いわゆる少数民族の独特な感じではなかったようだけど、日本では考えられないようなこともたくさんあった。
自分は新婦側の友人で、その人はお世話になっている砂漠協会で事務員をしている。
一週間ほど前に招待状を持って「参加してね」と言いにきた。 もちろん結婚するのはずっと前から知っていたけど、日本なら最低でも3か月くらい前には必ず招待状を出すので、そこにまず驚く。
午前11時開宴。 結婚式で遅刻はさすがにみっともないので、早めに家を出て10時45分に到着。
席が150くらい用意してあり、なかなか素敵な感じ。
でも従業員以外には人は5人しかいない。
受付には従業員が食べたと思われるひまわりの種が散乱している。
11時5分前。やっぱり10人足らず。
11時20分。2~30人。 砂漠協会の人が一人現れる。「まだ始らないの?」ときくと、「新郎新婦が来てないから。」と。
12時。100人以上になった。
12時15分。 新郎新婦が車で到着。車を降りると新郎が神父を、いや新婦をお姫様だっこして会場入り。
心労は、いや新郎はすごい汗かいていた。相当きついのだろう。
子どもたちがなんか紐みたいなのが出るスプレー缶を二人に猛烈に噴射させたり、クラッカーを鳴らしたりして祝福。 そろそろ座ろうかなと思ったらなぜか席がない。
あんなに早く来たのに。
日本と違い、座席の表示札などはなく好きな場所に座るらしい。
別にCan you celeblate的なロマンチックなBGMとかもなく、モンゴル民族衣装を着た司会者が二人にインタビューして「だっこは疲れたか」とか「(相手に)愛してるって言って」とか言ってる。
しかも、後ろには二人のどでかい記念写真が。 おれも今度撮ってもらおうと思う。 そしてなぜか新郎の両親は顔に口紅や靴墨みたいなので落書きされてる。
なんかのおまじないかと思って従業員に聞くと、一種の祝福のいたずらだそうで、あんなのを普段やられたら、ただの嫌がらせである。
そして、司会者の話なんて聞いておらずしゃべったり食べたりしてる人が多い。これは日本も同じようなもの。
で、特に大層なイベントとかはないらしく、われわれごく近い関係者は2階のVIPルームにて会食。
結婚式見られないじゃんって思ったが、仕方ない。しかし、結婚式で別室って、日本でもあるのかね。聞いたことない。
下では歌手が歌って参加者に酒を飲ませるいつものパターンだろうからいいんだけど。
んで、しばらくしてから新郎新婦がワイングラス2つになみなみ注いだ白酒(42度)を持って挨拶にきた。
といっても別に謝辞を述べたりはしない。ただ酒をすすめて飲ますだけ。こちらはおめでとうと声をかけ、お酒を飲むと「ありがとう」と言ってくる。
気がつくとVIPルームの人たちが半分くらいいなくなってる。
もしや・・・・・・帰った?!
聞けば新郎新婦が酒を注ぎに回ってきたあとは自由に帰ってよいらしく、結婚式といっても結局普段の宴会を大きな規模にしただけらしい。
祝った後はお構いなくってあたりが中国らしく、その潔さが気持ちよい。
白酒をたらふく飲まされた後下へ降りると、奥の方でまだ二人が客に酒をふるまっているが、すでに他の人は皆帰宅。
実にさびしい光景である。
こぼれ話
さて、自分はその後、4人の仲間と近くの喫茶店へ移動し、2次会?
大嫌いなウイスキーとコーヒーと(なぜか)酢を飲まされる。
その後、マッサージ店で足ツボしてもらいながら3次会、兼休憩。これが一番良かった。
6時から再び料理屋で4次会。(宴会)
テレビ局の局長やら新聞記者やら、プロの二胡演奏者なども合流し、また白酒。
9時に解放されるまでに5回ほど吐き、吐いては飲み飲んでは吐きって感じだった。
結局この日は、白酒→ウイスキー→白酒→ビール で8時間耐久レースとなりました。
もはや喜酒(シージウ)ではなく、死酒でございましたよ。
恐るべし、中国。
2 件のコメント:
すごい、飲みっぷり!!さぞかし、酒豪になって、帰ってくることでしょう(笑)。勉強を教えにじゃなくって、酒を飲みに行ってるみたいですね(笑)。
この間、テレビで、沖縄の結婚式を見ました。余興に命をかけてるみたいでしたよ。
ちちさん>ほんと、何しに来てるんでしょうね。(笑)ただ、中国は酒抜きでは人間関係も仕事もうまく進められない国なので。
2年たったら酒豪っていうよりもう酒恐怖症になってると思います。(涙)
ちなみに、モンゴル族の結婚式だと次の日まで飲んで歌って踊って、という感じらしいです。
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